小国町は熊本県の阿蘇外輪山の北側にあり、大分県と隣接する地域です。
小国町では古くから林業が盛んで、高冷地の寒暖差が良質な杉を育成に適しており、「小国杉」の名前で幅広く利用され続けています。
高地に適した新たな産業として、昭和30年代からジャージー牛の酪農を行い、現在では牛乳をはじめアイスクリームや様々な加工品の材料などとしても出荷されています。
また、小国町は2013年度に「環境モデル都市」に、2018年度には「SDGs未来都市」に選定され、持続可能な循環型の街づくりを進めております。
その中でも重要な再生可能エネルギーとして、町内には水力・木質バイオマス・風力そして地熱の各エネルギーを保有していることは他の地域にない特徴です。
ライトに浮かぶ「前原の一本桜」
伝統ある小国杉の林業
濃厚なミルクのジャージー牛
カーテンのように流れ落ちる滝として有名な「鍋ヶ滝」
小国町の循環型の街づくりにかかせない地熱エネルギーがわいた地区にあります。
わいた地区は、はげの湯・岳の湯地区からなり、小国町のシンボルでもある山「湧蓋山」の麓に広がる地域です。
いたるところから湯けむりの昇る地区で、古くから調理や暖房など生活に蒸気を活用していました。
全国でも珍しいお金を入れると新鮮なお湯が湯船にたまるという、コイン式の貸切家族風呂をはじめ、共同浴場、温泉旅館などに、九州各県をはじめ全国から温泉を楽しみにお越しいただいております。
そして、この地域の熱源を使った新しい取り組みとして、2011年わいた会を設立し、2015年6月より地熱発電事業を商用運転開始するに至りました。
雪化粧をした「湧蓋山」
いたるところから蒸気が噴き出す
コイン式家族風呂はいつでも一番風呂
蒸気をあげる発電用の井戸