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事業内容

地熱発電

2015年6月 日本で16年ぶりに商用運転された地熱発電所

発電効率の高い「フラッシュ方式」を採用

わいた会の発電に利用する熱源は地下から噴出する約130℃と高温の蒸気です。
一般的に温泉地の地熱発電では、沸点の低い媒体を利用した「バイナリー方式」が多く使われていますが、わいた会では、発電効率の高い「フラッシュ方式」という蒸気の力を使ってタービンを回転させる方式を採用しております。
発電の最大出力は1995kWで年間1700万kWhを供給しています。これは、わいた会のある小国町全世帯への電力供給量を上回る供給量となります。

発電所建設当時からのパートナー「ふるさと熱電(株)」

発電所設立当初より協力会社として「ふるさと熱電株式会社」を選定し、発電所の建設、運営、さらには資金調達なども含めた業務委託を行うことで、相互にメリットを享受しながら運営に取り組むことができております。

発電所基本データ

  • 運営体制
  • 発電所の名称
    わいた地熱発電所
  • 発電所の所在地
    熊本県阿蘇郡小国町西里3075−1
  • 運転開始年月日
    2015年6月
  • 運営人員数
    6名
  • 建設担当会社
    東芝
  • 運転・保守担当会社
    ふるさと熱電株式会社
  • 発電設備
  • 機器構成
    生産井、セパレーター、蒸気タービン、復水器、冷却塔など
  • メーカー名/製品名
    東芝 Geoportable(蒸気タービン・発電機)
  • 最大出力
    1995kW
  • 送電能力
    1995kW
  • 年間発電量
    1700万kWh
  • 想定設備利用率
    80%
  • 電力供給先
    エネット
  • FIT認証取得年月
    2013年2月

地熱温室栽培

温泉分湯・地熱を使った農業

生産井から家庭やガラスハウスへ分湯

地熱発電で利用している生産井から、わいた地区の30軒の家庭及び温泉施設、さらには農業用ガラスハウス2棟へ分湯しております。
これにより、高冷地にもかかわらず年間をとおして安定した栽培を行うことが可能となりました。

発電余剰熱を利用した野菜栽培

2棟のガラスハウスでは現在「パクチー」「チャービル」「ローズマリー」などの野菜を栽培しております。
ここ、わいた地区は標高700mほどあるにもかかわらず、地熱のおかげで冬季でも安定した栽培をできるようになっております。

地域づくり

未来に向けた投資

先を見据えた地域づくり

FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)には期限があるため、その先を見据えた地域づくりを模索しております。

発電で得た収益を再投資し、次の産業に繋がるよう検討しています。

景観整備

わいた地区の中心にある蒸気が噴出している場所(大地獄と呼んでいます)を、今以上に観光客が楽しめる場所としての再開発を検討しています。

公民館厨房の活用

わいた地区の公民館には蒸気を使った蒸し料理ができる厨房を備えております。この厨房をより活用できるよう「食品加工施設」の許可を取得し、「蒸し料理」や「加工品 」 の製造ができるよう検討しております。

寄付や支援

町内のスポーツや地域活動で功績や成績を残した児童生徒、グループに支援を行ってまいります。
・小国高校への支援(マイクロバスの提供・遠征費援助)
・小国中学校 部活遠征費助成
・老人会活動費助成 など